復興の光と影
ここは仙台空港のすぐ隣にある貞山堀という川の護岸ブロックの現在の姿だ。震災から2年以上が経つというのに、未だに壊れたままとなっている。
もちろんこのブロックの修繕よりも優先すべき場所があり、こちらに手をつける余裕がまだないということもあるのだが、逆に言えば2年経ってもなお、その余裕ができないという事実に震災の被害の大きさを再確認させられ、とてもやるせない気分になる。
一方、仙台空港では今や震災以前の活気を取り戻している。
以前のエントリでも紹介したように、建物内部は震災前と変わらぬきれいな状態へ戻っているし、搭乗手続きフロアにはたくさんの旅行者で賑わっていて、着実に復興してきていることを実感できる。
復興へと向かっている仙台空港と、復興から忘れ去られてしまったかのような壊れたままのブロック。
それはまるで、復興の光と影のごとく対照的だ。
早くこのブロックにも復興の光があたってほしい。その時こそが本当に復興が叶った時だろうから。