朝霧に霞む風景
ある日、起きてみたら外は100m先も見えないくらいの濃霧が出ていた。
こんな濃霧が出るのはあまりなく「これはブログネタになる(笑)」と喜び勇んで写真を撮ってきたのがこれ。
ちなみにカラーのままでも良かったのだろうけど、モノクロの方がより一層、霧の雰囲気が出てていい感じだと思わない?
濃霧はあたり一面をまったく違う世界にしてくれる。
今まで見慣れていた風景が一変して真っ白な景色になり、まるで別世界のようだ。
視界が悪くなると不都合の方が多いため一般的には濃霧は嫌われる傾向にあると思うが、
個人的には、いつも代わり映えのしない見飽きた風景を、このように別世界にしてくれる濃霧は好きだ。
そうだ。この感覚は、子どもの頃に大雪が降って大はしゃぎしたときと同じだ。
大人になった今は、大雪が降ると交通機関は麻痺して通勤できなくなるし、庭の雪かきは大変だし、歩道に積もった雪で歩きにくいし、いいことなど一つもない。むしろ厄介者扱いだ。
でも子どものころは、雪合戦して遊んだり、雪だるまや、かまくら(といっても子ども1人がやっと入れる程度の小さいものだったが)などを作ったり、普段では出来ない楽しいことがいっぱいあった。
そして何より、いつも見飽きた風景をまったくの別世界にしてくれる雪が大好きだった。
濃霧も雪も、ある時は好まれたり、嫌われたりするが、それは単に考え方、見方の違いだけ。
それは他人に対する気持ちや、自分の短所に対しても同じ。
休職こそしたが、それによって自分を本当に見つめなおすことが出来て、やっとそれが理解できるようになった。
やはり自分にとって「休職は心の休養」だった。
改めてそれを認識できたこと。それが「今日のいいこと」