『今しかやれないことを今やる』ということ
Canon IXY 600F
ある日の朝の通勤途中のことだった。太陽が昇りつつある東の空をふと見てみると、この写真の風景に出会った。
空は青く、しかしまだ太陽が昇り始めて間もないため、地平線にはまだ朝焼け色が残っている。
このグラデーションがとてもきれいで、実はこの時、電車の時間が迫っていてあまり時間がなかったにも関わらず、思わず立ち止まり急いでコンデジを取り出し、この風景を写真に収めた。
それにしても、いい風景に出会えた時に限って、写真を撮っているような余裕がないことが多いのはどうしてだろう?
そして、時間がないからといって『またいつか同じ風景に出会えるだろう』と思いスルーしてしまうと、決まって二度と同じ風景に出会うことはなく、その度に『やっぱりあの時、無理してでも写真を撮っておくべきだった』と後悔することも多い。
そういったこともあり今回は無理やり時間を割いて写真に収めたのだが、その甲斐あって見た印象どおりの風景を撮ることが出来た。
『幸運の女神には前髪しかない』これは聞いたことがある言葉だろう。あるいは『思い立ったが吉日』ともよく言われることだ。
今しかやれないことを今やる。
時にはそれによって、他に犠牲を払うことになり『やっぱりやらない方が良かった』と後悔することもあるかもしれない。
今回で言えば、時間がない中無理やり写真を撮る時間を作ってしまったため、より一層急ぐ必要が生じて汗だくになってしまったり、それでも電車時間にはぎりぎりだったりして、無駄に苦労してしまった。
しかし、それでもいいのだ。
なぜなら、自分は後悔するのは大嫌いだが、同じ後悔するのならやりたいことをやって後悔したいからだ。
だから自分は『今しかやれないことを今やる』ということを、常に一番に考えたいと思う。
そして、後になって『やっぱりあの時やっておいて良かった』と、一人ほくそ笑むのだ。