読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

たまには部屋をかたづけようよ

部屋を片付けせなあかんと思いつついつも放置プレイ。そんな自分の日々の想いをつづった日記系ブログですよ?

最近書いた記事

カミカゼエース先輩の話をしようと思う(後編)


 カミカゼエース先輩の話をしようと思う(中編)の続きです。


 後日、改めてS先輩から連絡があった。
 S先輩の職場の後輩に霊感の強い女性のKさんという方がいて、その方に自分達の出来事を話したらしい。
 そして、ここからはS先輩がKさんから聞いた話だ。

『Sさんも相変わらず無茶なことしてますねぇ。あそこは20年以上前に車の転落事故があったところなんですよ? その事故を起こした人は、ちょうどSさんが車を止めた辺りで同じように車で一晩野宿したんですが、その時は1月ごろの話で、そんな真冬の場合は普通はサイドブレーキをかけずに、代わりにギアを入れたままにして止めるじゃないですか。*1その人の車は、マニュアル車でその時ローギアに入れていたらしくて、しかもたまたま運悪く沼の方向に向かって車を止めていたみたいなんです。そして朝になりギアが入ったままになっているのを忘れて、クラッチを踏まずにセルを回しちゃったんでしょうね。それで予想外に動き出してびっくりしたのか、ブレーキを踏む間もなく柵を飛び越えてしまって、沼に転落しちゃったんです。おそらくその人の霊がSさん達を見つけてお仲間にしようとしたから、シフトレバーがDポジションに入ったままになっていたんだと思いますよ。でもSさんの車がオートマ車だったのが幸いしましたね。これがもし同じマニュアル車でローギアに入ったままだったとしたら、その人と同じ目にあってたかもしれないですから』

 この話を自分も聞いて、ちょっと背筋が凍った。あの時は半ばパニック状態になってたし、確かにマニュアル車だったらありえない話ではなかっただろうからな。
 その後、ぽつりとS先輩が言った。

「あの時、後ろ見んなって言っただろ? 実際に後ろ見ると何もいないんだけど、ルームミラーにははっきりとなんか人らしき物体がずっと映ってたんだよ。コンビニの近くまで来たらやっと消えてくれたんで、そこでやっと落ち着けたんだけどよ。あれはさすがのオレでもやべーって思ったよ」

「だから最初から自分はオカルトスポットになんか行きたくなかったんですよ! まったくS先輩は無鉄砲すぎるんだから。いくらカミカゼエースって呼ばれていたからって、この年になっても未だにそんな気分でいたら命いくらあっても足りませんよ? もう金輪際オカルトスポットに行くのはやめましょうね!」

「はっ? 何言ってんの? 行くに決まってるだろ? 今度はKも連れて行くし、何かあったときはKが助けてくれるから大丈夫だって。だからまた行くからな。忘れんなよ」

「ちょ、Kさんに断りもせずそんなこと言っていいんですか?」

「そこは抜かりねぇよ。またオカルトスポット行くと言ったら、Kの方から『ぜひ行きたい』と言ってきたくらい、めっちゃ乗り気だったから無問題」

 はぁ……。あんな目にあっておきながら、また行く気満々ですよ。この人。やっぱり未だにカミカゼエースの名前を返上する気はないらしい。行くのは勝手だけど、それに自分を巻き込んで欲しくないんだけどな。行くなら1人で行って欲しい……。
 ちなみにシートにこびりついた臭いはやはり取れなかったらしく、シート張替えに10万以上かかったという。でも保険屋の知り合いがいて、その人のツテで全額保険でまかなえたそうだ。
 あとスマートキーの件も、あれ以来全然問題ないらしくディーラーでも原因はわからなかったそうだ。
 スマートキーは単なる接触不良だったとしても、それにしてもあの濡れたシートは何だった……、いやいや、もう考えるのはよそう。S先輩が見たというのも気のせい、気のせい。
 そもそも、S先輩があんなところに行くって言い出さなきゃこんな目には会わなかったわけで、全部S先輩の自業自得ってことで終了としたい。
 自分はもう怖い思いはもうまっぴらですよ。ほんとに。
 といいつつ、実際はS先輩絡みでこの手の話はその後も続くことになるんだけどね……。




 その他にも、この話の前編の冒頭で書いたとおり、S先輩からは他にも自分が散々な思いをすることに付き合わされてきたのだが、この辺りの話はこれからポツポツ書いていこうと思う。

 いくら嫌な思いをさせられたとしても、今となってはこれもS先輩との大切な思い出だしな。


*1:雪国の人じゃないとわからないと思うけど、真冬に一晩中サイドブレーキをかけていると最悪ブレーキが凍っちゃう可能性があるんですよ

広告を非表示にする

↑ページトップへ