ある少女がGoogle 4 Doodleのデザインコンテストに応募した作品に感動した話
先日のIchiro Wada (id:yumejitsugen1)さんのブログ記事
他者の評価を期待すると、いかに創造性をしぼませてしまうかがわかる傑作動画 - ICHIROYAのブログ
を読ませていただいた際、子どもが実にのびのびと自分の思いどおりの絵を書いていたのを見て、いかに子どもの発想力がすばらしいかを改めて感じた。
そこで自分から、同じように子どもが書いた絵を見て自分がとても感銘を受けた、ある一つの例を紹介させていただきたい。
それは一昨年の2011年に開催された「Doodle 4 Google 2011」という、Google が小中高生を対象としたデザインコンテスト作品の話だ。
これは毎年決められたテーマがあるのだが、この年は「将来やってみたいこと」というテーマだった。
もしかすると、これは既にご覧になられた方もいらっしゃるかもしれない。
その方に対しては残念ながらネタバレしているが、もしこれをご存知ない方がいたら、小中高生がこのテーマでどういう作品を応募したか、ぜひ想像してみてほしい。
どういうものがコンテストに応募されたか、想像できただろうか?
自分の場合は、てっきり飛行機のパイロットや、もっと夢を持ってロケットの操縦士とか、そういうのを想像していたのだが、実際にコンテストに応募された作品を見てみたら、そんな大人が考えるようなありきたりな作品ではなかった。
そして、その中の「小学1〜3年生部門」のグランプリ作品を見て、自分はとても感銘を受けた。
それが、これだ。
2011 年「将来やってみたいこと」の受賞作品 – Doodle 4 Google
この作品を書かれた海心さんは、さぞかしご両親から沢山の愛情を受けて育てられたのだろう。
なぜなら、そういう愛情を受けることがなければ「おかあさんになってみたい」などは、これっぽっちも持たなかっただろうから。
ご両親からそれだけの愛情を受けたからこそ「母親になることはとてもすばらしいことなんだ」ということを実感し、それを将来の夢として絵に描いた。
親が子を想う気持ちが、子に伝わり、子がその気持ちをこういったコンテストで表現するという、まさに「子は親を映す鏡」というのを象徴しているすばらしい絵だ。
そういう気持ちがいっぱいこめられたこの絵を見て、自分は正直涙が出そうになるくらいの感動を受けた。
そして、その絵も子どもならではのすばらしい発想力で、見事にGoogleの字にあてはめて表現している。
これぞ、間違いなくグランプリ作品だと誰しもが納得する出来だとは思わないだろうか?
誰しもが、子どもの頃はいろんな夢を持っていて、将来あんなことや、こんなことをやってみたい、といろんなことを考えていたことだろう。
しかし、大人になるにつれ、夢を追っているだけじゃ生きていけないという現実を知り、いつしか夢を持つことを諦めてしまっている、あるいは諦めざるを得なくなってしまった。
大人になる、ということは、誰しもが子どもの頃に持っていた夢や希望を切り捨てざるを得ないこともある。悲しいかな、それが現実だ。
しかし、上記で紹介させていただいたグランプリ作品以外にも、すばらしい作品は他にもある。
それらコンテスト作品を見て、自分が小さい頃に抱いていた夢や希望を改めて思い出してみてはどうだろうか?
そして、それが毎日の希望に少しでも繋がれば、より一層自分の人生が楽しくなるのではないだろうか?
大人では真似出来ない、子どもならではの感性や発想力、想像力から教わることもたまには悪くない、と自分は思う。
もしあなたが「子どもから教わることなんてたかが知れている」と思っているのであれば、ぜひこれらのコンテスト作品を見てみてほしい。
そして、自分が子どもだった時のことに想いを馳せてみてはどうだろうか?